マンガ「いじめの時間」
今回はくにろう氏作のマンガ「いじめの時間」を紹介します。
いじめがテーマのダークな物語ですが、登場人物のやりとりが複雑に絡み合い読みごたえがあり、面白い作品です。
こんな人に読んでもらいたい
・複雑な心理状況を描いた漫画が読みたい
・展開が常に気になるマンガを読みたい
あらすじ
主人公はある日、ひょんなことから不良グループに目を付けられる。その後、彼らによるいじめが始まり徐々にエスカレートしていく。筆舌に尽くしがたい仕打ちを受けた主人公は屋上から飛び降りようとするが、ギリギリの所で思いとどまる。そこから彼はいじめを行った相手に対し復讐を誓うのであった。
ここでは内容紹介は割愛しますが、読んだ感想を以下に示します。
・マンガを読み終わった時には複雑な気持ちになる
・ストーリー終盤の展開にビックリした
・物語が進むにつれて各登場人物の背景が詳細になってきて、やりきれない気持ちになる
・一巻の表紙がとても印象的
・平原さんがかわいい(笑)
尚、全15巻中、1,2巻は単行本がありますが、以降は電子書籍のみで読むことが出来ます。でも、電子書籍だけなのがもったいないくらいストーリが面白いので是非一読することをおすすめします。
時間があれば、ストーリーの考察も行っていきたいと思います
秒速5センチメートル
今日は新海誠さん作の小説「秒速5センチメートル」を解説します。
こういう人におすすめ!
・秒速5センチメートルをアニメで見たことがあり、より深く物語を理解したい
・切ない気持ちになりたい
・小さかったころの自分を思い出したい
あらすじ
小学生の遠野貴樹は東京に転校してきた明里と出会う。貴樹は彼女と仲良くなり、この先も一緒に過ごすことができると疑わなかった。しかし中学入学直前に明里は再び転校してしまう。その後、今度は貴樹が鹿児島に転校することになるが、その前に二人で会う約束をする。そこでの出来事が彼の人生に強い影響を残すことになる。
ピンポイント考察
「明里が手紙を渡せなかった理由」(ネタバレ注意)
第一章で二人が再会した時、お互いに手紙を準備しており、それぞれ相手に渡すつもりでいました。しかし、貴樹が準備した手紙は会う前に風で飛ばされてしまい、一方の明里の手紙は結局渡さずに終わってしまいます。この手紙の交換がなされなかったことがこの物語の大きな転換点だと私は思っています。なぜ、明里は手紙を渡せなかったのでしょうか。
それは再会時のキスにあります。キスをした際、「その前と後では世界が変わってしまったみたいに私は感じた」と明里は述べています。どのように変わってしまったのか、これは小説中で語られておりませんが、状況から推測するに、ずっと貴樹を好きでいるのは難しいのだと悟ってしまったのではないでしょうか。だから「ずっと好きでいる」と書いた手紙を渡せなかったのでしょう。その代わり、二人が別れる前に「貴樹君はきっと大丈夫だよ」というメッセージを送ったんだろうと思います。
そのキスを境に明里は貴樹との出会いを思い出として心にしまい込もうと決断したと思います。
一方の貴樹はどうだったのでしょう。彼もキスをした瞬間、様々な思いがこみ上げ、替えのきかない経験をします。同時に明里とずっと一緒にいることはできないと認識します。でも、いつか会えると信じ、その後の人生を歩んでいきます。その後の彼の様子は物語で語られていきます…。
キスをして気づいた二人の現状と未来。その捉え方はお互いで異なってしまった。此の点において「秒速5センチメートル」がつらく悲しい物語であると感じてしまう理由なのでしょう。
興味がありましたら、「秒速5センチメートル」を読んでみてください!
解説
この小説は、元々アニメとして作成した物語を小説に書き直したものです。そのため、アニメと補完しあっている所があり、アニメと小説を両方鑑賞することでより物語を楽しめると思います。
この話はざっくりいってしまうと、主人公の遠野貴樹が明里の存在を忘れられず、社会人になっても引きずる様子を描いた物語です。一方で明里は別の人と婚約するシーンが描かれており、両者の対比から鬱アニメと呼ばれることがあります。
貴樹と明里、二人はお互いのことを大切に思っておりそれがずっと続くと信じていました。しかし貴樹が転校する前、二人が再会した際に二人の考えは変わってしまったのだろうと小説を読んで思いました。それを読み解くカギは「手紙」にあります。
再会する前、二人はそれぞれ手紙を準備していました。物語の最後に、貴樹宛てに明里が書いた手紙の内容が明らかになるのですが、「明里は貴樹のことをずっと好きでいる」と書いてありました。結局この手紙が貴樹の手に渡ることはありませんでした。再開し、明里と貴樹がキスをした時、明里の中で世界が変わってしまったからです。
If I can put up with something in order to get it done, then I'll put up with it.
If I can put up with something in order to get it done, then I'll put up with it.
この意味、わかりますか?
この文は、とある漫画のワンシーンで出てきた言葉です。「甘いお菓子を食べるのを我慢するのはなぜ?」と新体操部の女の子が聞かれた際、上記のように答えました。体重が増えるとパフォーマンスに影響する。だから良い結果を出すために我慢するんだ、っていうのが大意だと思います。
この意味に合うように意訳すると
「やりとげるために何かを我慢する必要があるならば、私はそれ(お菓子を食べることを我慢するだろう」
ということになります。さて、赤字の意味はどこからくるでしょうか。怪しいのは「can」だと思いますが、上記のような意味をcanは含んでいるのでしょうか。
調べたところ、canには「軽い命令を表す」意味が含まれているそうです。※1
例:「You can go now.」(もう帰りなさい)
今回は主語がI(自分)なので、自分に対する命令(~をやらなければならない)という意味にとることができると考えると、赤字の訳(~する必要がある)も可能ではないでしょうか。したがって、今回の意訳も的外れではないといえます。
そうなると、次の疑問が浮かびます。「なぜ「should」を使わないのか?」と。
これは「can」と「should」のニュアンスの違いに起因しているのだろうと思いますが、はっきりした理由はわかりません。
あえて推測するならば、「自分は我慢できるんだ」をニュアンスとして含みたいからではないでしょうか。自分は成功するために自分を律することができるんだ、だから我慢するんだ、って言いたいのではないでしょうか。
ほかの単語の意味は以下の通りです
put up with ~:~を我慢する、耐える
in order to ~:~のために
get it done :やりとげる(ここでは新体操で良い結果を出すという意味でしょう)
※1
「助動詞can」を使いこなそう!⑤(「命令のcan」について) – オンライン英語教室のUB English 公式サイト
今回は以上です
幕末志士
時は幕末…土佐藩の剣豪、坂本龍馬は今日も相方の西郷隆盛の元へゲームをしにいくのであったwww、的なノリで始まる実況動画
いくつもの個性的な動画を挙げているが、今回は作者お気に入りの動画を紹介したい。
それは、「大乱闘スマッシュブラザーズ(NINTENDO64)」だ。
ゲームを簡単に説明すると、対戦型ゲームで2回相手を場外に吹っ飛ばすと勝ち、というシンプルなものである(※動画内の設定ルールでは)。本実況動画では坂本龍馬と名乗る実況者と、西郷隆盛と名乗る実況者が何回か対戦を行う。
最初に説明しておくと、西郷はこのゲームで有名であり全国大会に出るほどの実力者。坂本は西郷と昔から遊んでいたこともあり、そこそこ強い。
あと、坂本は煽り役、西郷はそれに乗っかったりツッコミを入れたりする役。
お気に入りの一戦を紹介する。それはドンキー(西郷)対マリオ(坂本)戦である。これは2試合目であり、西郷がここから本気を出し始める。
坂本は1試合目に勝利しこの試合を上機嫌で迎えている。その証拠に試合目開始直後、アピール(挑発行為)を行う始末。
しかし、西郷の猛攻が始まり最初のストックを即死コンボで奪ってしまう。
出鼻をくじかれた坂本は復活して早々、アイテム確保に一目散となる。このゲームではアイテムが登場し、うまく使用すれば有利に立ち回ることができる。その中でも特に役立つ「モンスターボール」が出現する。このアイテムを投げればポケモンが登場し、戦闘をフォローしてくれる。この時坂本は「お、モンスターボールだ、これいいっすねえ」と発言している。
しかし西郷は坂本がアイテム取得時のスキを逃さず、ドンキーの道連れ技によってゲームセット
これには坂本も絶句。「お、モンスターボールだ、これいいっすねえ」といいながら場外に落ちていく様子から、この発言は遺言扱いになっている。
尚この動画はニコニコ動画で1000万回以上再生されてます
他の試合も腹抱えて笑えるので是非視聴してみてください
NARUTOネタ
忍者マンガ「NARUTO」は大人気漫画の一つですが、人気故にセリフがネタにされることも多々あります。今回はそのネタのひとつを紹介します。
ナルトに登場する敵キャラに、鬼鮫がいます。彼は残忍な人間で、過去には任務のために味方すら殺害したことがあります。その一方で発言は紳士的であり、自分のことを「私」と言い、「以後お見知りおきを」と言うなど丁寧な言葉遣いをするキャラでもあります。
鬼鮫は所属する組織の規則に従い、二人一組で行動していました。その相方の名は「うちはイタチ」といい、彼も冷静沈着な性格の人間です。ある日イタチが雨の中、傘もささずに外で立ち止まっていました。それを見た鬼鮫は同じチームということもあり、イタチに気遣いを示すべく、声を掛けます。その言葉は風邪をひきますよ、という意味の「お体に障りますよ」でした。しかし当時のコマには「お体に触りますよ」と誤植されてしまいました。
口調が丁寧な一方で、鬼鮫は普段からニヤニヤした表情をしている不気味さがあり、このコマでもそのニヤケ顔をしているようにも見えます(若干口角が上がっている)。そのため、この発言がまるでセクハラまがいのように見え、ネットも騒然となりました。それまでシリアスな雰囲気だったのが一瞬でぶち壊され、いやらしい雰囲気に見えてしまうのだから当然です。
「これからイタチと何をしようとしているのだろう…」
「イタチさん、貴方まさか…」
これ以上はやめときます
この発言が自来也のようなスケベな人間のセリフだったらまだマシだったのですが、ジェントルマンのような話し方をするキャラの発言だったからこそ、違和感が大きくなり、読者の想像力を刺激してしまったんだと思います。編集ミスで鬼鮫とんだとばっちりを受けてしまいました 。
ナルトにはこのように、笑いの種になるシーンや発言が多く存在します。今後も紹介していきたいと思います。
疑問:英語のマンガはなぜ大文字のみ?
皆さんは 英語の漫画を読んだことありますか 。
実は、英語の漫画は全てのセリフが大文字で書かれているんです。知っていましたか?
なので、英語の漫画を読むと読みにくいと感じます。でも、どうして大文字で描かれているのでしょうか?今回はこの疑問について調べてみました。
ネットで調べたところ、昔の製本方法にルーツがあるみたいです。昔は専門の人が手書きでセリフを書いており、その際、大文字だけの方が文字の高さを整えやすかったからだそうです。実際に書いてみるとわかりやすいですが、大文字と小文字が交じり合った文章は高さが不揃いになると思います。例えば、小文字の「b」と「p」を横に並べて書くと、bの一番高い位置とpの一番高い位置が揃いませんよね?しかし、すべて大文字にすると、高い部分と低い部分が全て揃います。この高さが統一される点が好まれたから、今日まで大文字のみのセリフが使われてきました。他にも昔の印刷技術が悪く、小文字にすると文字がかすれて読めなくなるから、といった理由もあると言われています。
今の印刷技術なら大文字と小文字の混じったセリフを作るのは造作もないはずです。現に、英語を学ぶために作られているマンガでは、大文字と小文字が混じった書き方が採用されています。でも、ネイティブが読むマンガは依然として大文字のみです。昔からの流れをそのまま使い続けるのはどこの国でもあるんですね。今日はここまでにします。
参考文献
https://note.com/yu_mu2/n/n9bc88540fc5c
http://ppgcom.gooside.com/amecom/ag02.html