本紹介(仕事ができるとはどういうことか?)

今回は、楠木 建/山口 周 著の「仕事ができる」とはどういうことか? を紹介します。

 

結論

 仕事ができる人とは、「周りから頼りにされる人」のことである。スキルだけではなく、センスがある人が仕事のできる人の特徴である。

スキル=それが出来ることを言葉で表現できるような仕事能力

(例:英語、プログラミング)

 センス=「あれができる、これができる」というような表現ができない仕事能力

 

おすすめの読者層

・仕事ができないと悩んでいる人

・仕事ができる人になりたいと考えている人

 

説明・感想

この本は、仕事ができる人になる方法は書かれておりません。仕事ができる人とはどのような人なのか、について説明している本です。著者らは仕事ができる人にはセンスがあると言っています。センスはスキルとは違い、習得方法がわからないので、方法論を書くことはできない、と述べています。しかし、仕事のできる人の例を何人も挙げているので、その情報から仕事のできる人のイメージをつかむことは出来ると思います。

自分がこの本を読んでよかったと思う部分は、仕事を進める方法はとボトムアップ型とトップダウン型がある、というところです。ボトムアップ型とは、現状をいろんな切り口から切る、つまり分析からはじめて、原因を追究する方法です。対してトップダウン型とは、直観から考察をはじめて、原因を追究する方法です。そして、仕事のできる人は、両方のアプローチ方法をとることができるといいます。自分は、トップダウン型は突拍子もない考えからのアプローチになる可能性もあり、あまりよくない方法だと思っておりました。しかし、この方法も斬新なアイデアを生み出すことがある、という点で優れていることを理解しました。

また、本書でときおり説明される具体的な話(ランボルギーニの話など)が今まで知らなかった内容で面白いと感じました。

 興味のある方は、下記にリンクを貼っておきますので、本書を手に取ってみてください。

 

 

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