本紹介(言の葉の庭)
この作品はアニメ映画として上映したものを、著者が小説に書き直したものです。絵がとてもきれいで魅力的なので、アニメも是非見ていただきたいです。
この本は、学校をさぼりがちな高校生の主人公と仕事で気を病んでしまった女性のやりとりを中心とした物語です。小説では複数の登場人物の視点から物語が描かれており、各人物がとる行動の背景を理解することが出来ます。アニメも見ることで「言の葉の庭」をより深く知ることができます。
自分はこの本を読んで比喩的な表現が多い小説だと感じました。例えば、主人公は靴職人になることを目指しており、その話を女性教員にすると「私は自分の足で歩けなくなっちゃった」と言います。これは女性の足が不自由であることではなく、社会の中で精神を病んでしまい、仕事が出来なくなったことを意味していると思います。このような比喩がいろいろな所に挟まれているので、その言葉が何を意味するのかを考えながら読むと楽しいと思います。
この小説は様々な角度から考察できると思います。みなさんもぜひ「言の葉の庭」を読んでみてください。
参考に下記にリンク先を貼っておきますので、興味があれば手に取ってみてください。